ドンチャン騒ぎの赤道越え

エクアドルとは赤道という意味で、当然赤道直下にある国である。(とはいえ、高地のため涼しい。)中南米旅行のハイライトの一つは北半球から南半球に渡る瞬間だ。
コロンビアからエクアドルに入国手続きをしているところで僕は奇妙な格好をした二人のドイツ人に会う。何と彼等はその同じコスチュームで3年間も世界旅行を続けていた(後で同じ格好のドイツ人にパキスタンで会うが、彼等は同じある協会に属している様だ)。 彼等によると、首都キトに向かう途中で赤道を示す標が立っているらしく、彼等はその手前でバスを降り、歩いて赤道を超えるつもりでいる。あいにく雨がけっこう降っていたが僕も彼等とつきあうため一緒にバスを降りた。近くの店でビールを買い、少し歩くと道端に金属製の地球儀が見え、その前に線が引かれてある。これこそ赤道である。3人とも南半球は初めてだったのでちょっと大げさにやってみることにした。ビールを飲み、にぎやかに線をまたぎ、片足は北半球、片足は南半球なんてことをやってみる。酔いがだんだん回ってきて雨が降っているのに3人していろんなポーズで写真を撮った。何だか非常に愉快だった。ずっと前にイギリスのグリニッチ天文台で経度0地点に立った経験に似ていた。
バスをつかまえ3人キトに向かう。ここから僕の南半球の旅が始まる。。ところがこの赤道越えはこれでは終わらなかった。雨の中を大騒ぎしたためドイツ人の一人が高熱を出し、キトで入院してしまった。やはりバカはやらないものである。しかしキトでは日本人を始めいろいろな旅行者に会い、楽しい日々を過ごすことになる。




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