南米放浪も終盤に近づいた時、謎の巨像モアイで有名なイースター島に行くことになった。イースター島はチリ領ながらサンチアゴから飛行機で4時間も離れた南太平洋の孤島。宿も食物も高いと聞いていたので食料を買い込む。 サンチアゴの空港へ着いた時、一人のチリ女性が話しかけてきた。オレンジを詰め込んだバッグをイースター島に住む娘夫婦に届けてほしいとのこと。麻薬の密輸か何かに巻き込まれるのでは、と心配もしたが、信用できそうだったので引き受ける。代わりにイースター島では彼等の家に安く泊まれることになった。 島に着陸した時は雨だったが、娘むこが迎えに来ていてバイクで彼等の家へ。サンチアゴ空港で会った女性の娘パウリーナはイースター島の住民シモンと結婚してこちらに暮らしている。最近生まれた赤ちゃんもいる。イースター島ではスペイン語の他にポリネシア系の言語が話されている。シモンの兄のリンはウクレレに似た楽器を演奏する人で、彼等のパフォーマンスに招いてくれた。この中で日本のあやとりに似たものを披露してくれたのが印象的だった。 |
モアイ像たち
|