インドは西アジア旅行の最後に来た。アメリカから飛んできたラニとデリーで落ち合い、彼女の希望で西インドに向かうことになる。西インド、ラジャスタン州も西部の都市ジャイサルメールに来ると砂漠の中だ。イスラム色の強いこの州の建築は細かな木の浮き彫りがとてもきれいで、砂漠と不思議な調和をかもしだす。 ここに来るツーリストは皆キャメル・サファリに誘われることになる。らくだに乗って砂漠の中をあちこち訪れるアトラクション。ホテルも旅行社も躍起になって呼び込みをするが、日にちや行く場所など色々あってどれにしようか選ぶのさえ疲れてくる。そこで僕たちはジャイサルメールから少し離れたクーリーという小さな村に移動し、そこのキャメル・サファリに挑戦することにした。 この村の家々は土で作られていて、土塀に岩料で細かいパターンを描いていく風習が有名である。僕とラニは各々らくだを与えられ、それぞれにキャメル・ドライバーがついた。水と食料を仕入れ、いよいよ3泊4日の砂漠の旅へ。ドライバーはプラガとゴルカという。プラガは英語を少し話し、いろいろ説明するがどこまで本当かわからない。ゴルカは青い目をしていて西方の風を感じる。 |
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